2016年05月09日

自分さがしの旅というテーマ


北海道を旅した頃はまだ・・・

4年前に北海道をロードバイクで旅したときはテントは持ってなかったので、ほとんどをライダーハウス(ゲストハウス)で寝泊まりした。

夏の旅シーズン中であるのでバイカーが多かった。若者からおじさんまで、ワイルドっぽい人から気難しそうな人までさまざまな人が広い座敷で一緒に酒を飲み、さわぎ、賑やかな夜を過ごす。

そんな賑やかな日が場所を変えても多かった、それくらい夏の北海道のライダーハウスはどこもバイカーで賑わう。夏の北海道はバイカー、チャリダーのメッカといってもいい。

その賑わいが楽しいと思えた日と、なんか疲れると思えた日があった。もともとわたしは人見知りする方ではないが過剰に気を使ってしまう性質でもある。だから盛り上がってるときはさほど楽しいと思わなくとも笑顔をつくったりしていた。

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このときわたしはまだ旅の初心者でした、ゲストハウスというシステムも良く知らずキャンプ場に泊まるすべも知らず、テントもガスバーナーも持っておらずキャンプツーリングという概念すら持ち合わせていなかった。

そうわたしはこの頃はまだ自分で旅をしておらず旅に自分を動かされていた。自転車旅の経験が少なかったから、旅の知識が少なかったから、限られた旅の選択肢を選ばされていた、まだわたしは「自分はどんな旅をしたいか」を知らなかったのだ。

キャンプツーリングで見つけたもの

この翌年はテントも炊事道具もキャンプ場に泊まれる装備をすべて積み込んだキャンプツーリングで九州沖縄を旅した。道の駅やキャンプ場や公園で一人で野宿した。

誰もいない海辺の公園で暗くなってゆく海をじっと眺めていたときに感じた孤独感、あの孤独感は確かに「自分」が感じた孤独感だった。

この旅のなかでわたしは孤独を楽しんでいる自分を見つけた、そしてわたしが選ぶわたしの旅の仕方をそれから少しずつ覚えていった、キャンプツーリングを通じてわたしは今まで知らなかった自分の一部を発見することができたのだ。

「自分探しの旅」というテーマは使い古されたベタなフレーズのようだが、しかし旅のなかで「或る自分の姿」を見つけることは確かにある、それを見つけることで旅が誰かのものではなく自分だけのオリジナルのものになるのだ。

だから恥ずかしがることはない、堂々と言えばいいのだ、「自分探しの旅をしている」と。


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posted by チャリダー詩人 at 18:27| Comment(0) | チャリエッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

捨てることで得られるもの


自転車旅人は就職前の青年か定年退職者が多い

旅の途中で出会う自転車の旅人はさまざま、旅の期間も短期から長期、学生からご年配、単独から集団、無職者からそこそこのお金持ち。

お金持ちには大きな会社に務めていた定年退職者というパターンが多い、毎月年金も入ってくるし、だから自転車旅にはご年配の方が意外に多い。

でも一番よく出会うのが20代前半の就職を控えた青年の旅人です、大抵はロードバイクに軽装で長ズボンを履いていたりする。大学生の集団旅もよく見る。

ロードバイクにがっつり荷物を積んで日本一周をしている青年にもたまに出会う。ロードバイクに日本一周の装備を積むというのは相当無茶だと思うのだが、特に問題もなく実際に走って周っているのだからすごい。無茶をしているという自覚がないから逆に良いのかもしれない、心配しないというのは冒険を成功させるためには一番の秘訣かもしれない。

日本一周の目標を掲げて長期に旅している人はほとんど無職です、それもそのはずですが先述したように就職前の若者か定年退職後の年配者が多いです。

中年の自転車旅人には出会ったことがない

しかしこの中間のいわゆる中年の自転車の旅人には一度も会ったことがない、そうまさに40代前半のわたしのようなタイプにです。でも考えてみればわたしのような旅チャリダーが希少なのはあたり前、わたしがなぜ夏場に2か月もかけて旅ができるのかというと、仕事が自営業で且つ夏場に2か月もの長期の休みが取れる特殊な業種だから、そして独身だからです。

中長期の自転車旅をしようと思えば、仕事を続けながらは難しいということでしょうか、日本では。まあ他国でも2か月も休暇を取れる仕事なんてそうはないと思いますが。

長い旅をしようと思えばやはり仕事をやめなければいけない、これはどうやらこの現実社会の真実であるようだ、しかし仕事をやめれば旅ができるのかといえば誰もがそうではない、

奥さん(または旦那)と子供がいたら難しいでしょう、よほど寛容で仕事がやり手の奥さんでない限りは。

貴重な経験をするためには・・・

すると中年で長期の旅をしようと思えばまず仕事をやめて、そして独身にならなければいけない(もともと独身ならそのままで)って、旅のハードルってなかなか高いものですね。

でもこのハードルが高いある種の冒険だからこそやれば貴重な経験となるのではないでしょうか。

今はお金さえだせば誰でも簡単に山や海や湖やら綺麗な景色を生で体感できる時代ですが、お金や地位を捨てることで体感できるものは誰でも簡単には手に入らない、だからこそ貴重な経験といえるのです。

その貴重な経験をするためになにもかも捨てて旅に出る、という生き方があってもいいと思います。



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posted by チャリダー詩人 at 15:41| Comment(0) | チャリエッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする