オロフレ峠にて
なにもかも捨ててきたはずなのに
なぜにこんなに足が重たいのだろう
わたしはなにを背負っているのだろう
このなにもない道の峠で佇んで
わたしはなにを待っているのだろう
友よ
坂がわたしを笑っている
いつも君といながらわたしは
いつもひとりぼっちだった
だから友よわたしは荷物を捨てて
あの白樺の林へと歩いてゆく
そして身軽になってガードレールに休む君を
藪のなかから見つめる
友よ
未開の地へゆこう
生きることが幻のように
坂を下る世界へ


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