2016年12月25日

チャリリックポエジー 帯広にて



帯広にて


たどり着いたことに意味はなくて

いつまで居るかなんてことは分からない


失ったものは多いが 得たものはなにもない

でも得ることに意味を感じなくなくなったから

失うことにも意味を感じなくなった


今日も歩道に雪が溜まっている

雪のない道を歩く日はいつになるだろう


雪が雪を待たないように

悲しみのなかに人はいない


だから歩いている

雪が削られた道のうえを


伸びたつららを溶けた水が伝って

また凍る


屋根に溜まった雪が落ちるころ

わたしはつぶやくだろう


意味もなく

言葉もなく



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posted by チャリダー詩人 at 17:13| Comment(0) | チャリリックポエジー(自転車的詩情) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月23日

チャリリックポエジー 美幌峠にて坂の途中



美幌峠にて坂の途中


走っていると みんな通り過ぎてゆく

白樺の林も

牛も草も

振り返る間もなく みんな過ぎてゆく

だからときに立ち止まって 遥かな高原を見つめる


わたしが見ているもの

わたしを見つめ返すもの

時に逆らって 胸に昇ってくるもの

いつからか待っていたもの

いつまでも待っているもの


峠道に入った

重いペダルを踏んで進むわたしを

今度はみんなが見つめている

だからわたしは逃げるようにして

決して自転車を下りない


白樺の林の奥に

見つめる眼差しがある

孤独がある 怖れがある

言いたくない思い出がある


見透かされた男がひとり

坂を上っている

苦しげな顔でごまかして



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posted by チャリダー詩人 at 22:46| Comment(0) | チャリリックポエジー(自転車的詩情) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする